あらすじ小説

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「平成プロレタリア革命奇譚」

野生の電子イナゴが、半導体工場に殺到した。賃上げ要求である。プロレタリアの山本は、それに乗じて工場の管理室に立てこもり、旅行代理店にモールス信号を送り続ける。その頃、原因不明の高熱に苦しむチーママ・お吉は、幽体離脱して米軍基地にシュプレヒコールをあげる。馬蹄のとよみは、次第しだいにクイズの答えの音韻に近付いていく。パカラッ、パカラッ、バカラッ、バカラトッ、バカラとばく、バカラ賭博…。

「恐怖の結婚式」

村の神社の小さな結婚式。雨が降り続いている。花婿の友人は、公民館の側溝のパチンコ玉の吹き溜まりを眺める。衣擦れの音がさやさやと近付き、そして闇に包まれて消えた。賽銭箱から鳴り響くウェディング・チャペル。お社の倉庫から、昭和のブルーのポリバケツが、勢いよく転がってくる。花嫁も花婿もいなくなった。雨は次第に横殴りとなる。老神主は、状況を理解せず、粛々と祝詞を読み始めたのである!

「学級会の歌が聞こえる」

山本は、音楽好きな19歳。街をぶらついていた山本は、「学級会の歌」を雑踏で耳にする。山本が駆け寄ると、ジョニーが感電しながら工作機械を修理している。慈善パーティでは、バーバラは訂正印を主席に見せびらかし、空っぽの焼却炉からは女みたいな伸びたゴムが出てきた。事態の収拾をはかるため、山本は、整形外科に緊急入院して、ロザリオを握りしめながら、祈り、叔母への義理を果たすのだった。もらい涙で嗚咽が止まらない看護婦たちが歌ったのは、学級会の歌だった…。

「ウオール街が終わる日」

摩天楼を、動物を引き連れて、ただひた走る男!咆哮し疾走する獣たち、その飛び散る毛や汗、そして涙。群れは、やがて渦となって、ウオール街に乱入する。腕組みし、冷笑して待ち構えるトレーダーの前には、武装警察、更にその前には訓練された犯罪投資家たち。やがて激突し、くんずほずれつ、マネーも飛び交い、そして流血。摩天楼の月も蒼白に輝き、チューリップ・バブルの生き字引、スーパータオの深いため息は、ウオール街を包む濃霧となる…。

「タコくんと砂世界」

ロープウェイの吊り紐を、するする、よじっていくタコくんは、山の人気者。ひょんな事から洞窟の穴に落ちてしまったタコくんは、地下都市に迷い込んでしまう。そこは、砂人間の住む、不思議な異界だった。人間も建物も全て砂でできた世界。ぬらぬらしているタコくんは、どう処するのか。山に帰れるのか。通帳を握りしめたお爺さんは一体誰?

「印度象の睫毛と流星のゴーフレット」

舞台は昭和初期、たいめいけんで食事をしていた昼顔洋平の懐には、シワだらけの戦時国債があった。勧業銀行千葉支店のサボテンの植え込みに、洋平は、それを置いていく使命を帯びていた。何のために?その時、南欧からの使者、ホセ・ヒュウマドが密かに神戸港に漂着していた。見た目は大人、頭脳は子供のホセだが、大食いという特技を持つ。京都の祭囃子の中、町屋で火星人と逢引するホセだが…。

「UFOとの婦人会交渉~食用油リサイクルの闇~」

新進気鋭のジャーナリスト・伊勢崎おかめ氏が、自治会の食用油のリサイクル回収に潜入!カメラマン茂具田氏と共に、この事業が如何に腐っているかを、時に強引に、時に入院送りにしながら、堂々の告発!取材を続けるうちに、食用油は、校区の空き地のミステリーサークルに供物として捧げられている事がわかった。どんどんUFOに吸い込まれていく、婦人会の面々…。ついに両氏は、UFOにヘリコプターで横づけ、空中からの潜入に成功する!そこで見たものは、宇宙人たちの、案外貧弱な科学技術と、ユーモアセンスの欠如。両氏は、地球から駄洒落を輸出して、宇宙科学の技術を輸入するライセンス契約を締結!しかし最後に!?

「高架下を抜けるとそこは月世界だった」

都会の路上に散乱する鉱物調査を行っていた猛岩。ふと、蛇松線の高架下を抜けたところ、光に包まれる。そこは、真っ白な荒野だった。空にはぽつり地球が青々と輝く。猛岩は絶叫し、恐怖から、反射的に月の兎を捕まえて、高架を抜け、逃げ出す。振り返ると、そこには月世界はなかった。白昼夢のような出来事だった。猛岩は、何とかして再び、月世界に戻ろうと試みる。持ち帰った月の兎は、理知的に何やら語り始めた。その言葉はエスぺランド語であるとわかり、翻訳すると、月世界へ行く方法がわかる。月世界にのめり込んでいく猛岩。

「福祉のソー太(最終巻)」

謎の福祉関係者から、遂に厚生労働大臣にまで出世したソー太。ソー太の破廉恥行政は、国民の反感を買い、ソー太の籠る国会は包囲される。10万人のデモが国会に突入し、ソー太は自衛隊の砲撃によって対抗。阿鼻叫喚の中、ソー太は大臣を辞し、ベトナムへ高飛びする。そこには、ソー太の初恋の同級生がいた。ソー太は、今まの罪状を悔い改め、平凡な幸せに目覚める。大ドラマ「福祉のソー太」、堂々の大団円!

「健康ランドへおいでよ」

万年赤字の老舗の「健康ランド」を継いだ筆者、山本球五郎が、パターゴルフの神髄を伝授!パターゴルフ大好き山本氏、健康ランドにパターゴルフ設置するも、客が来ない!キャディーさんへのセクハラ訴訟、女中さんとの不倫漫談、銀行への空手形騒動や暴力団との「平成の妄想抗争」など、自転車操業の上の脱線チキチキ綱渡り経営実録!


この記事について
このページは、2015年11月9日の午前10時56分に最初に書かれました。
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怪文章のようなものもありますので、回覧にはご注意下さい。
自分でも、「馬鹿が馬鹿言ってる」と思うような記事もございます。






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