来沼

with コメントはまだありません


ラブライバー、JRのウオーキング、スポーツバイク、
ビジネス客、一般的な観光客、長い旅をしている旅人、
帰省者、買い出しの客、浮浪者、
位置情報ゲームのユーザ…来沼の流動的なフロー。
 
前述した流動的なフロー、つまりノマド的な
彼らは、必ずしも定住的な「沼津」を
意識していない。
 
位置情報ゲームでたむろしている彼らは、
そのサービス運営先に課金はしていても、
その地にお金を落とす訳ではない。
 
恐らく、次の街おこしの仕掛けは「マンホール」であろうと
思っている、マンホールは固定的な「場所」であるからして、
彼らはマンホールからマンホールへ旅をするだろう。
 
「聖地巡礼」とは、場所の偶像化である。
マンホールという固定的な、定住的な、動かしがたいもの、
この「the 場所」たるマンホールは、
町おこしのタネにはちょうど良い、
良いパンが焼ける生地であるだろう。
 
聖地巡礼を可能にしているのは、Google MapとGPS、
そしてモバイルだ。
場所を探し、移動するテクノロジーと思想、
それが場所の偶像化を可能にしたのだ。
善光寺とか、東大寺とか、メジャーな場所ではなく、
マイナーな場所が聖地たり得るようになったのだ!
 
ラブライバーという枠に囚われず、もっと広義の
ノマド的な彼らを網ですくい取っていくような、
そういう取り組みを行政-商工会-商店街のラインには
して欲しいと思うのである。
 
現象を読み解く上で、
重要な概念はラブライバーでも、ましてや沼津でもなく、
それはつまり「場所」だ。
 
東京のコンサルからいいように金を取られている
というような事を言うと、とても反発を受けるのだが、
僕はと言えば、本当に隠遁して人との関わりを
断ちたいとも思っている。
 
「コミュニティの再生」の議論から
「人と人との絆」の議論に変わった、
これは、時代が、定住的なコミュニティから
モバイルなコミュニティ(同窓会的な)へと
志向を変化させたのではないかな…などと思っている。


参考文献:モビリティーズ――移動の社会学
 


この記事について
このページは、2018年11月30日の午後2時31分に最初に書かれました。
その後も、内容を更新したり、削除したりする場合があります。
古い記事は、内容が古くなっているか、間違っている場合があります。
その場合でも、訂正や修正をしない事もあります。
また、記事は、用語の厳密性に欠き、表記揺れも含みます。
厳密な調査に基づいた記事ではありません。これは筆者の主観です。
怪文章のようなものもありますので、回覧にはご注意下さい。
自分でも、「馬鹿が馬鹿言ってる」と思うような記事もございます。






SiteMap | ページ一覧 | サイトマップ