爆笑問題の太田氏や、三浦瑠璃も同じような
事を言っているが…。
別にかばいだてするとか、そんな表層的な事では
なくて、「その時点で立件されていない”詐欺集団”の
忘年会?で闇営業をした」という事について、
まず、「闇営業」自体は、契約書の関係がないので
あくまで「注意」という事しか、できぬ。
「罪」のように思えるのは、テレビの世界は、
イメージの商売だから、「社会的な罪」が本当の罪の
ように思われてしまう事。
今回の、入江の主導する「闇営業事件」は、
あくまで「芸能ニュース」だ。そうじゃない、と
思っているならおめでたい人であって、それならば、
この件に関して、民事・刑事・行政、いずれかで
罰則を与えたりする事は、できようか?
できまい。
これはあくまで、「社会的な罪」であって、
「芸能ニュース」なのである。真面目に取り上げる意味が
あるとすれば、この社会的な罪の影響が非常に大きい、
という事。
ニュースとは、みんなが理解して、喜んだり、
憤ったり、悲しんだりするものだ。芸人が闇営業で
詐欺集団(その時点では立件されていない)の忘年会に行った、
というニュースは、非常に「悪さ」が理解しやすい。
でも、実際の刑事罰、民事罰、行政処分…という事では
どうだろうか?1ミリも動かない。やらかしたな、という
案件ではあるが、本来、微罪も微罪である。
山口組系の忘年会に理解してて行った…これはアウトだ。
でも、この件はそうじゃない。本当に罪であるのは
「詐欺行為」そのものだ。
これは、供給側の理由もある。例えば、「今後ファーウェイは
どうなっていくのか」「イギリスの政治はどうなっていくのか」
というニュースを、昼間からやっていても視聴率は取れないし、
番組制作に時間がかかる。
僕らは、義侠心や、正義の心を満たされているように思えて、
ジャンクフードのような、安いニュースを食べさせられている
のである。よって、これは、芸能ニュースでしかなく、
あくまで、モニターの中で起きた事件である。
吉本興業は、コンプライアンス研修をしていく、というが、
三浦瑠璃の言うように、「契約」というものがないままに
膨張していった挙句の事件、という点がまず、ある。
「契約」があると、芸人、芸能人を自由に使えなくなって
しまう。簡単にバンジーを飛ばせられなくなってしまうという
事だ。契約社会であれば、例え闇営業であっても、
「反社ではない」という念書を取らせて、営業すれば
良い事だ。
芸能人も、ネットで有名な人も、プレビューだけでは食べて
いけないという事である。モニターにプレビューしても
1円も取れない。見るだけならタダ、だと思う。
これからも、吉本興業は、多くの芸人と契約関係になる
つもりなど、ないのだろう。マネジメント契約がある、とは
いうが、今回の事件の対応から、明確に文章化された、
少なくとも色々なケースを見越した契約はない、という
事はわかった。
スポンサーとテレビ局には契約はあろう。テレビ局と
吉本の間にも、それに準じてあろう。吉本と芸人の間には
曖昧な口約束のような契約しかない。つまり、
現場に近付くほど、契約が不明瞭になっていく構造が
あって、これは、日本の多重下請け構造のように、
下部ほど不利な契約条件になる、という状況に近いように
思われるのである。
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このページは、2019年7月2日の午前7時20分に最初に書かれました。
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