ネット上のジャーゴンで、または日常の噂話で、
誰それがアスペである、発達である、
といった批判や揶揄がなされる時がある。
発達障害やアスペルガー等について、
色々と読書をしているのだが、
精神医学が拡大、発達、精緻化していくに従い、
「疾患とも言い切れないが対象となるもの」
となったのが、発達障害なり、アスペルガーなり
といったものであろう。
周囲がどれだけ発達だ、アスペだなどと言われても、
精神科医が診断した結果、単にプチ発達、
小アスペだ、というような事はあろう。
病理もなく、症状も見いだせないのに、単に、
その環境において、孤立等しているというだけで
「病人」にされてしまってはいけない。
うつ病ですら、職場を変えたら改善するという事は
あるのである。フロイトのオイディプスには批判は
あるにせよ、オイディプスの構造を自分で自覚して
分析し、克己していく物語は、よく、「毒親系」
の物語に描写される。
そのあたりの、変遷をよく知らないものが、
かつての「気違い病院」を指さすような
気安さで、誰それは発達障害だ、アスペだ、
などと言う。
特に、児童の発達障害、アスペルガー等に関しては、
本来、「子供の世界」の中で衝突し、喧嘩して
学んで修正してくべき「特性」を、すぐ、
大人の眼で見て介入してしまう…という、
昨今の風潮もあろうかと思う。
一人きりでいれば「自閉症」、協調性がなければ「発達障害」、
空気が読めなければ「アスペルガー」といったように。
ガキ大将がいなくなったと言われて、数十年経つように
思われるが…。ストレス耐性を上げるだとか、
人間性を高めるだとか、そういう事は、医療や福祉、
学校教育だけで賄えるものではない。
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このページは、2019年8月2日の午前11時18分に最初に書かれました。
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