固い話ばっかり続いたので、今日は、トム・ブラウンについて
考えてみようと思う。
トム・ブラウンは、2018年のM1グランプリで大衆に接し、
僕もそこでその名前を知る事になった。
漫才においては、「合体」ネタで色々とパロディ的に展開
していくスタイルであり、ツッコミの人が「キャーッ」と言って
頭を軽くはたくようにする、という感じである。
昔、ジャンプで「地獄戦士魔王」という連載があって、
これは鴨川つばめの影響を強く感じた。のであるが、
トム・ブラウンにも、鴨川つばめの影響があるように
思っていた。
YouTubeで観たのだが、まず、ボケの人が、
「夢屋まさるを殺す」と冒頭で言って、それに
「キャー」とツッコミがかぶせる。
固有名詞を使った唐突で、暴力的なボケ、だけど山上たつひこ
よりもポップカルチャー寄りで、それで「キャ-」という
反応、キャーはきんどーさんだろう、
トム・ブラウンは、鴨川つばめを、漫才でやろうとしている
のではないかと思っている。
漫才師の身体技術が、鴨川つばめに追いついてきた。
霜降り明星の、ボケの人の、畳みかけるようなボケも、
鴨川つばめを思わせる(霜降り明星は世代的に知らない
だろう)が、
トム・ブラウンは、世代的に、影響を受けている可能性は
あるかな、と思っている。そうでないにせよ、
漫画的な、ポップなギャグが、漫才で表現されるように
なってきたなあと感じる。
今、山上たつひこの「新喜劇思想体系」を再読している。
僕はわかるようになってきたが、今の若い人は…とさにあらず、
「今の若い人」が、僕ら世代よりも、もっとレトロなものに
造詣が深いような事態もあり、それはインターネットが可能に
したように思う。
漫画の旧作、古典が、Kindle等でアクセスされるのは、
若い人が触れるチャンスにもなる。
この記事について
このページは、2019年8月29日の午後6時02分に最初に書かれました。
その後も、内容を更新したり、削除したりする場合があります。
古い記事は、内容が古くなっているか、間違っている場合があります。
その場合でも、訂正や修正をしない事もあります。
また、記事は、用語の厳密性に欠き、表記揺れも含みます。
厳密な調査に基づいた記事ではありません。これは筆者の主観です。
怪文章のようなものもありますので、回覧にはご注意下さい。
自分でも、「馬鹿が馬鹿言ってる」と思うような記事もございます。