Digital-Naitive

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何度か、このブログで「デジタル・ネイティブなんて大した事じゃない」というような事を主張してきた。いっとき、持て囃されていたデジタル・ネイティブとは、消費者、使用者としてのそれである。抵抗なく使用し、使用する上で新しい手法、文化というものはあるだろうが、だからといって作り手、供給側になるとは限らないからである。デジタル・ネイティブの、子供の世界観というのは「機械がやってくれる」というそれであり、「ゲームがある」「スマホがある」、存在として当たり前にあるという考えだ。
 
例えば、家がある。家は当たり前に存在する。だが、その中から、「家を作りたい」と思う子、思う大人が、どれだけいるだろうか。デジタル・ネイティブを、作り手の方に回らせるには、どうしたらいいか、という事が重要になる。やろうと思えば自分でスマホのゲームも、アプリも作れる。意欲のある若者にとっては、デジタル・ネイティブというのは非常に有利な条件に働く。それは認めるも何も、現在進行形の事実である。
 
だが、そういう意欲のない子にとっては、同じ「デジタル・ネイティブ」であっても、残酷なまでに格差は広がってゆくだろう、と思われる。人間の仕事がAIや機械にとってかわられる…という話が、どうも眉唾めいて聞こえるのは、この手の未来予測は、19世紀、20世紀から言われていた事であって、急激に人間の仕事がなくなる事はないだろう、と僕は思う。ただ、できる人、できない人の、仕事の格差、収入の格差は少しずつ、広がってゆくだろうと思う。
 
これからの販売は、全てネットのC to Cにかわっていく、なんて論も見たが、最後のワンマイル、物流の問題はどうやって解決しようというのだろうか。どうも、設定の詰めの甘いSFのような未来予測なんかが出たりして、実に嘆息させられるのだが、仮想通貨においても、仮想通貨の戦線が崩壊した後は、仮想通貨を支える技術は残るだろうなんて主張したりして、いや、実に、STAP細胞のような様相を呈している、と思う。
 
僕も外れた予測があって…ここまで、ネット動画が伸びるとは思っていなかった。かなり甘く見ていた。YouTubeで、テレビのような企画をやるとは思っておらず、ミュージックビデオやホームビデオぐらいの発想しかなかった。ネットフィリックス?等々のサービスがここまで伸びるとは思っていなかった。ネット配信だけの動画に、予算をあれだけ付けて…とは夢にも思わず。また、Googleは、市場が飽和して、伸び悩むと思っていたし、Amazonは赤字脱却は難しいと思っていた。ところが今はGAFAだのと、ますます市場を寡占して売上を拡大する状況にあって、現在の見込みとしては、何度かの、規制強化の波はあれど、盤石さは揺るぎないだろう…という点だ。
 
米国株の時価総額のベスト10は、10年、20年もすれば入れ替わる、と言われる。2040年、GAFAやMicrosoftの時価総額はどうなっているだろうか?いちばんのベストの投資先ではないにしても、これが揺らいでいくシナリオがあまり見えない。シナリオが見えないところには規制、解体等の話題が出てくるのだろうが…しかし、連中は相当、しぶといと思う。IBMですら、未だに残っている。


この記事について
このページは、2020年1月31日の午後1時08分に最初に書かれました。
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