covid-19は感染経路を追い、誰が発生源か、その人がどこに行ったか、というのを捕捉して、被害を食い止めようとしている。これは、フーコーの言うところの生政治（せいせいじ）的なアプローチであり、政治が生身の人間を統治する…という事である。
現状は、いわゆる準非常事態であるから「しょうがない」とされているが、この手の、生政治的アプローチ…生身の人間を統治する…というのが、一段と進んでいくきっかけにもなるかな、と思っている。個人情報保護法というのはあるが、政府や企業、力のある団体や個人による、生政治的な「統治」は、この法律を押し戻す形で進んでいくのではないかと思う。
「友達地獄」なんて言葉もあったが、学生が友人同士で、みっちり、LINEで「つながる」のも、生政治的である。生身の人間を統治すると同時に、その政治権力は集中的ではなく遍在的である、というところに特徴があるように思う。
この記事について
このページは、2020年3月25日の午前4時38分に最初に書かれました。
その後も、内容を更新したり、削除したりする場合があります。
古い記事は、内容が古くなっているか、間違っている場合があります。
その場合でも、訂正や修正をしない事もあります。
また、記事は、用語の厳密性に欠き、表記揺れも含みます。
厳密な調査に基づいた記事ではありません。これは筆者の主観です。
怪文章のようなものもありますので、回覧にはご注意下さい。
自分でも、「馬鹿が馬鹿言ってる」と思うような記事もございます。
