Music-Dekita

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僕が歌詞だけ作って、曲とボーカルをお願いする…というスタイルで、ここ6年、7年ぐらいだろうか、単発的に曲を作ってもらっている。佐村河内さんじゃないが、曲を丸投げするにしても、頼み方…というのがある。こちらがハッキリしたイメージがあって、方向性も明確で、というのはある。それがないと、ちゃんと思っていたような曲にならないのである。
 
今日、その曲があがってきて、今、最後の詰めをしてもらっているところだ。自分の歌詞の歌を、最近、聴くようにしている…のだが、僕は、いわゆる流行の歌を聴いて、「この歌詞はないわ~」「この歌詞のくだりから全然ないわ~」とか思ったりする、だから、自分が理想とするような歌詞を書いているのだが、
 
これが、いや、聴ける、聴けるな、と思っている。歌詞は、コンセプトがまず”降ってきて”、その後の展開が”降りてくる”のである。インプットが大事だ…大事だ、だけど想像力も大事だし、普段から、何か見て何かをヒントにする…ふとした、街の”寸劇”で、フレーズひとつはできると思う。テクニックとして、つんく氏が言っていたのだが、曲というものはですね、ひとつの曲の中であまり話を進めてはいけない、ひとつの情景を表現すべきだ…というような事を仰っていてですね、その視点で、色々な曲を聴いてみると、確かにそうなんだよね。
 
そのテクニックが、本当に役立っている。嗚呼、と目から鱗が落ちたね。うまくいっていない歌詞は、歌詞の世界の焦点があっていない、そもそも歌うべき世界にあまり良いテーマが眠っていない、という事でもある。自分がこだわっていると思い込んでいた世界観が、実は、そんなに中身がなかった…という事もある。
 
最後に…1992年の音楽雑誌を読んだら、秋本康先生のインタビューがあって、60代になったらリタイアして、カジノで遊んで暮らしたい…というような事が書かれていたよ。しかし、そういう訳にはいかなかったんだなあ。


この記事について
このページは、2020年1月31日の午後7時23分に最初に書かれました。
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