転売屋大妄想

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転売屋への連続ツイートを削除してこちらにアーカイブします。ツイートを時系列で並べたのでブログとして読むと、ちょっとブツ切りの論旨になってしまいましたが、手を入れるのもどうかと(面倒である)思ひますので、改行で間を取りつつ転載する事に致します。少し手を入れるかもです。


YouTubeの著作権無視動画(もっと言えばインターネット全体において)をタダで見る→OK
新品の転売で定価以上の価格→NG
  
安くしろ、タダにしろという貪欲を転売屋という叩きやすいものにぶつけているだけ。転売されているものは”贅沢品の玩具”です。確かにそれぞれの玩具は個別の品ではあるが、PS5がなくてもPS4がある。ガンプラがなくても他のガンプラがある。貪欲がまず先にあってそれから転売行為が生ずる。それをまるで自分たちの貪欲がないかのように振る舞って、転売屋許せないというのは、何とまあ厚顔無恥な事!
  
インターネットではコンテンツの価格がゼロに近付くのに、どうして転売屋は定価より高く売るんだ!許せない!!というインターネットにおけるヒッピー思想が転売屋への怒りの源です。ヒッピー思想に加えて、士農工商思想で商人を蔑視する考え方、クリエイターに対する行き過ぎた崇拝も背景にあるでしょう。俺も亡父に「営業マンはクソ、営業マンになるな」というような事を執拗に言われた経験があります。
  
メーカーが供給量を厳守して、定価も小売店にキッチリ守らせて”配給”しているのに、どうして掟を破るのだ!?という怒り。正に玩具業界の農協、社会主義といえる。オタクのギルドのルールでは、「新品に関しては定価で配給すべし」という掟があるのです。
  
100円ショップの玩具ではダメで、やはりメーカーの玩具が良い。そしてその玩具は新品においては定価で販売しなくてはならない。そんな空気はいずれ来たる管理社会への準備運動にように見えて僕はいささか興醒めするのです。転売の規制を求める声の案外根強い事、オタクの世界は自由のままであれと思っている人たちばかりでなくて、寧ろ、オタクのギルドを作って、農協化・農村化しつつあるのかも知れない。オタクが市民権を得るというのは、オタクのギルドが発言権を強める事でもあったのでした。
  
チケット業界と違って、本当に転売を禁止しようなんて玩具メーカーは思っていない。転売される内が華でしょう、それだけ人気があるんだから。不人気商品は山ほどある。ただ、オタクのギルドを軽視していないので転売に対して許せないポーズを取っているだけです。
  
転売屋を擁護する事でオタクギルドの感情を害するのを恐れているだけで、転売屋自体をどうこうという気持ちは玩具屋にはないと思う。転売屋に怒っている人たちはメーカーに対して忠誠心が高すぎる。メーカーは言わば「ものづくり」ですから。日本人はことにこの「ものづくり」の前にひれ伏す傾向にある。
  
昨今はインターネットがあれば玩具の選択肢は無数にあり転売屋から買わなくても他のものを買えば良い、インターネットがなかったら転売屋には遭遇しない、つまり何も問題がないです。コインなんて転売許せないなんて話はなくてコレクションの入れ替えなんてみんなしています。玩具の転売が高騰するのは、世界的な供給不足や流通の遅延でインフレーションが進行しているからとも言える。
  
転売のせいというより高価な玩具を欲しがるせい、貪欲のせい、もっと言えばインフレーションのせいだと思う。正確にいえば今の状況はインフレーションというよりスダグフレーションかも知れません。日本のメーカーは良心的なので玩具の価格をそんなに上げませんが、スダグフレーション化の世界において、価格の上昇圧力が高まっているので、上方硬直性のあるメーカーの「定価」は上がらないが、転売屋=二次市場にその圧力がかかっている、と見るべきでしょう。
  
転売屋の規制といってもマスクや衛生用品のように明確な線引きはできず、玩具全般となると玩具の中古販売に全て規制がかかるので、やはり個別に見ていく以外の方法はないし、あらゆる玩具の在庫を買い占めるような転売屋プレイヤーは存在しないのではっきり言って杞憂です。メルカリなどのスクショを張って、さも、転売屋が全て買い占めているような作り話をするような人々がいる。供給量のどれくらいが転売に流れているのか、そういうパーセンテージの概念がない。日本の大衆にパーセンテージの概念がない事は、このコロナ禍で充分に伝わっております。
  
しかし、甘く見ていた「カーボンニュートラル」も燎原の火の如く燃え広がってバブル経済化しているのを考えると、先進諸国を中心に玩具の転売規制の狂気が炎上して喝采を浴びる図もなくはないですね。転売は英語ではResaleです。海外は日本よりもResaleに寛容というか、一次市場・二次市場に対する感覚はそれぞれの国民で異なるでしょう。
  
正しいとか、適切であるかという以上に株屋さん市場はテーマを探していて、転売を規制する事がビジネスになれば転売屋というか中古業者自体を潰すソーシャルビジネスがバブルになると思います。転売屋を潰すには、転売屋を規制する事をビジネスにするしかない。そういう未来しか見えないのですが、それでもなお、転売屋を規制すべきだと考えますか?牧歌的な転売屋の規制が実現すると本気で思っていますか?何度裏切られてもそんな夢想を続けるのですか?
  
そんな未来にならないように先回りしてツイートしておきました。転売屋を潰したければ転売屋を規制する事をビジネスにする事ですが、もう二度とあの楽しかったメルカリやヤフオクやオークションの時代は還ってきませんよ。
  
個人情報保護もしっかりビジネスとして定着しました。管理社会化していますから、転売規制もビジネスになるかも知れません。でもそれが進行している時、皆さんの望んでいる転売屋規制の姿ではないモンスターになっています。デビルマンでも、あいつが悪魔だ!と大衆が無辜の人をぶち殺すシーンがありました。CO2やCOVID-19も然りです。公然と「あれはモンスターだ!」と決まってしまうと、それを叩きのめす連中の方がよっぽどモンスターになる。魔女より魔女狩りの方が怖い。
  
転売屋への憎悪を煽って、煽って、中古市場を管理する団体や法律、規制を作ります。そうなると中古市場の流通からその団体にお金を吸い上げる事ができます。アドバイスするコンサルタントも商売になります。規制しろというのはそういうモンスターを育てる事ですよ。つまり、人類は未だに中世の魔女狩りに類する感情が残っている。とりあえず血祭にあげるものを探したいのです。それがカーボンだったり、コロナウィルスだったり、マイナーなテーマですが転売屋だったりする。カーボンニュートラルを説くキラキラしたポストモダンな、モダンなアイコンが実は魔女狩り(カーボン狩り)のアイコンになっているのですから、これはまあ、可笑しいではありませんか。ほんとうはああいう連中の正体は土着的な、泥にまみれた魔女狩りのヒステリーと寸分違わぬのですから、呵々大笑ではありませんか。
  
このままインフレーション(スダグフレーション)の時代が続いていくと、転売屋規制=中古品規制の時代は思わぬ形で来るかも知れません。これが僕の壮大な妄想であればそれにこした事はないのですが、どうも、転売屋を規制しろというのは、かつて見た「エコロジー」と同じ匂いが致します。この転売への憎悪が規制論になっていきそうな気配、日本だけのガラパゴスなヒステリーに終わるのか、それとも、これを奇貨に欧米諸国なんかを中心に、Resale品やCtoCの取引にメスが入るのか。有り得るシナリオではまず、超大国となった中国がこのあたりに手をつけるかも知れません。禁制品をやり取りしている事に対して何らかの処置をするでしょうから。中国で規制が始まり、そのムーブメントが日本では転売屋憎悪と結びついて、ガラパゴスな発展を遂げるかも知れません。繰り返しますが、そうなった時、皆さんの牧歌的な転売屋許せないという想像のものとは違うモンスターが生まれて、インターネットショッピングやインターネットオークションが大きく規制される時代が来るかも知れません。
 
転売屋が許せないなら、転売屋を取り締まる管理部門をビジネス化しないといけない。今、散発的に行われている「転売屋憎し!」の動きは、もしかしたら、転売屋規制ビジネスをしたい人たちが煽っているのかも知れません。煽り続けてCO2の排出を管理する事は一大ビジネスになった事を忘れてはいけない。コロナ対策ビジネスも然りです。対策ビジネスというのはビッグマネーになる事がわかってしまった。そうなると、「規制しろ!」という声を丹念に拾って煽り続けていく事が、次世代の「管理ビジネスのイノベーション」を生むのです。以前、カーボンニュートラルは免罪符ビジネスだと書きましたが、人類の原罪=免罪符=モンスター化=魔女狩り=管理ビジネス=ライセンスビジネス と、ひとつの線が見えてきましたね。


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