ドラゴンクエスト Your Storyだっけ?
観てきた…。
どんな映画にも観るべきところがある…というのは
藤子先生が仰っていたのか…それで、
観るべきところはあるかと思って
観たが…。
まず、駆け足のストーリーという制約があって。
オリジナルではないので、これとこれを盛り込んで
くれ…というのがあるので、詰め込み過ぎという感は
否めない。
二部か、三部にすれば良かったと思う。
三部なら、パパスが死ぬまで、二部なら、ブオーンが味方に
なってビアンカと結婚するまで描けば良いと思う。
まず、冒頭のゲーム画面、あれで映画を誤解して
親子連れが一組、すぐに帰った。あれがいらない。
最後のこれはしょせんゲームなんだ、のくだり、
あれはバッサリ切るべきだと思う。
アニメは子供も見るんだから、あんなの子供に見せるのは
可哀想。アンパンマンであんな展開にしないだろ?
頭おかしいのか?
ミルドラース出さないで、ゲマを倒してミルドラースの復活を
食い止めた、という、映画版のストーリーにして、
その分、ゲーム画面でしか表現しなかった、オバケの城を
ちゃんとアニメーションで描けば良かったのではないか。
詰め込みの、駆け足のドラマでも、ちゃんと大団円にする
尺は取れたように思う。まあ、それでもやっている方だとは
思うけど。
ゲームを映画にするのは、そんなに難しい事ではないと思う。
普通に王道のアニメにすれば良かったと思うんだが、
そんな衒いを入れて、メタフィクションを入れる必然性がない。
必然性のないメタフィクションっていうのは、結局、作家のブン投げ
でしかないんだよね。大団円はやれ、前近代的だなんて言うけど、
結局、ストーリーを畳めない奴の言い訳だから。
このアニメさ、絶対、冒頭はオバケの城から始めたら
良かったんだよね。主人公の誕生は、その後のエピソードで
パパスの回想シーンとして入れれば良いんだから。
監督は、「批判が多い」って思っているかも知れないが、
本当にアニメのテイ、映画のテイを為していなかったら、
誰も観ないのでつまり、批判もないのだから、
「あと一歩で賞」ぐらいは、この映画にあげたい。
王道のストーリーになり得た映画なのに、これはカルト映画の一種。
映画が娯楽の王様である時代は、もう、とっくに終わっているんだなー
と痛感する映画でもありました。
駆け足展開なのに、もどかしいんだよね、いっそ、
ドラゴンボールの実写版ぐらい、換骨奪胎すれば清々しいのだが…。
だいたいにおいて、邦画の世界が、原作付きばっかりになっていて、
なかなかそれを、映画人が、公に論じる事がタブーになっているのも、
こういう奇妙な映画を生む原因だよねえ。
原作付きで、いかに監督の作家性を出すか…みたいな話なんだろうけれども、
もう、俺は、最近の邦画はやっぱり、観たくないなあ。
こうね、オチのメタフィクションもね、愛情がないんだよね、
愛情が、メタフィクションをやるのに愛情がなかったらもう、
それはカルトだからね。監督を軽蔑するね。
だいたいにおいてね、ゲームをプレイした人の前提の知識に
依存しているような筋運びをしているのに、最後にメタフィクションやったら
ダメだと思うんだけど、この監督は裸の王様だね、
ヒット出しているから勘違いしているんだね。
ドラゴンクエストというIPを毀損するような映画だね。
何故、この監督にオファーを出し続けたのか、日テレか
スクエニか知らないけど、邦画の落日というのは、もう、
落日が地面にどんどんめり込んでいるね。
最初に、日テレ映画、みたいなのが出たところで、
「あっ…」と思ったね。日テレが作れるのは、バカ騒ぎの
バラエティで、やっぱり、フィクションを作る力はないんだなー
と思ったね。
「ゲームは現実逃避」論みたいに落とし込んで誤魔化しているけど、
結局、フィクションをちゃんと畳ませる事ができない時に
やるメタフィクションは最悪だね。東京大学物語と同じ。
あの漫画も、最後は、国家も何もかも幻想なんだ、ってやって、
あれから江川達也は壊れていったからね、この監督は、今後、
壊れていって江川達也みたいになると思うよ。
あまり言いたくないけどね、漫画版の奇面組も、ラスト、
メタフィクションなんだよね。ラディカルなギャグ漫画家や
カルト作家のメタフィクションは、それが常道だから良いけどさ、
大衆作家がメタフィクションに手を出したら、もう、後がないからね、
さあて、この監督、今後どうするんだろうね。
素直にストーリー始めて、ストーリー畳むだけで良かったのに、
やれ、ゲームの副読本にしたくないだの、何だのといって、
小説と違って、テキストのストーリーないから、自分が脚本
作って畳めないから、メタフィクションやっただけでしょ?
子供時代カットの設定だった?
設定で逃げ口上打って、ストーリーの時間配分の失敗を責任転嫁?
頭沸いてるのか?正気か?カルト映画枠か?ホラー映画か?
それこそ、映画なんてしょせん、映画だしね、
手を付けてなかった、PS4のドラクエ11か?11だったか?
やろうかなーって気になったから、その点、やっぱりゲームを
やろうって思わせた点については、観るべき映画ではあるね。
この映画自体は、星マイナス100だね。
この記事について
このページは、2019年8月11日の午後4時15分に最初に書かれました。
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