震災の時にSNSをやっていた方ならおわかり頂けると思う。僕は被災地ではなかったので、非被災地での受け取り方ではあるのだが、あの震災の時の、SNSの情報の洪水で、実際に何か有益な事はあっただろうか?フェイクとかフェイクでないとかそういう話をしているのではない。
専門家の知見、なるほど正しい。専門家会議の知見、もっともである。日本のケースにおいて、仮に非常事態宣言を出したとしても、「要請」レベルに留まるのではないか、と言われている。であるとするなら、我々個人の知性が試されており、個人の知性で判断する他ないだろう、と思う。
取るべき行動はシンプルであり、それはかなり明確だ。わかっているが、できない事はある。医学の知見でもってして、理想の行動を大衆が取らない、取らないが故に、海外の国においては、かなりの強制力を持ってそれを押さえつけてやっているのである。日本は、そういうやり方ではない。
テレビでも、インターネットでも、コロナの話ばかりである。震災の時と同様、基礎的な知性がない上に、いくら具体的な話やメッセージを集めたとしても、ほとんど有益な事はない。高度な情報や、具体的なエピソードをいくら沢山読んだとしても、それはその行為自体が不安を解消するための行為になっている。この傾向も震災の時と同様である。少なくとも僕は、震災の時のSNSやニュースで賢くはならなかった。教訓を得たような気分になっただけだ、と反省している。
さりとて、大衆の大きなうねりのような動きや、世界の流れ、マスメディアの情報というものに対抗する術はなく、ただ、色々な意味で嵐が過ぎ去るのを待つしかない。なるべく目にするものはシンプルなデータ、具体的な助成等の情報、コンパクトにまとめられた国の方針、情報は選んで目にしていくべきであり、SNSでもミュートワードやフォローを選ぶ事でそれは可能である。そもそもネットや情報番組をあまり見ないようにするべきである。
法体系が違うため、海外での対策をそのまま日本に持ち込む事はできない。そして言える事は、これはかなり長期戦になりそうな気配であって、海外においても、今は押さえつけている「自粛」が、暴発する可能性もあると言える。日本の「要請」の弱さの良さは、そこにある。本音と建前というやつで、日本においては、こっそりガス抜きを続ける事はできている。気候や、ワクチンの接種状況、衛生状態によって、それぞれの国家によって、このコロナウイルスへの耐性は違うのではないか?ぐらいは現時点で言えそうであり、最終的にどの国家が賢かったか?というのはまだ、判断がつかない状況ではあると思う。
知性が試されている…というのは、震災の時と同様、あまりに多くの情報が流れてきて、その判断というものの重みが増している…という事だ。まず、全部について「正解」を出す事は難しい。自分が正解を出せないのと同様、他の人も全て正解を出せない。これは上から下まで同様であり、過ちを改めるに憚る事なかれであり、自分と他人の不正解に寛容になる必要があろう。だけど、SNSはやはり調整したいと思うが…。
この記事について
このページは、2020年4月1日の午後8時46分に最初に書かれました。
その後も、内容を更新したり、削除したりする場合があります。
古い記事は、内容が古くなっているか、間違っている場合があります。
その場合でも、訂正や修正をしない事もあります。
また、記事は、用語の厳密性に欠き、表記揺れも含みます。
厳密な調査に基づいた記事ではありません。これは筆者の主観です。
怪文章のようなものもありますので、回覧にはご注意下さい。
自分でも、「馬鹿が馬鹿言ってる」と思うような記事もございます。
SiteMap | ページ一覧 | サイトマップ