TPPの話が持ち上がって、それからTPP推進派と反TPP派の論争が起き、
最終的にTPPで妥結したものの、トランプ大統領により
アメリカがTPPから離脱し、その後、アメリカを除く11か国で
TPP11が2018年12月末日に発効された。
また、その間、米中の貿易戦争が発生し、
NAFTAの見直しがアメリカ主導で行われたり、
アメリカによる二国間協議のやり直しが行われたりしている。
グローバリズムは、誰のものだったのだろう?
反TPP派の主な主張というのは、「アメリカに都合の良い協定
となるからダメだ」というの主であったのだが、
そのアメリカが離脱した時、反TPP派は腰が砕けたに
違いないだろう。
「アメリカ」という大きな主体があって、
この大きな「塊」がグローバリズムを輸出して
アメリカの都合の良いように商売をする…
これは一時までは、確かに説得力のある言説であったかも知れない。
だが、日本の反米保守論壇が、反米主義を喧伝している間に、
中国が大きく台頭し、EUからはイギリスが離脱しようとしている。
反米というポジションは、あくまで、世界全体のパワーバランスの
中で行われるものでしかない…。
グローバリズムはアメリカニズム。
確かに、それが説得力がある時代はあった。
恐らく、それは、2008年のリーマンショックから、
少しずつそうではなくなってきたのではないだろうか、
と思う。
今、反米保守論壇に改めて問いたい。
グローバリズムは誰のもの?と。
というような事を、ジョン・アーリを読んで考えてしまう。
はっきり言ってジョン・アーリにお熱をあげている状態だ。
邦訳されているものは全部読みたいし、
読書ガイドとしても素晴らしい。
あずまんの「存在論的、郵便的」も
今なら読めそうな気がする。
これはジャック・デリダだが…。
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このページは、2019年1月7日の午後7時41分に最初に書かれました。
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