Yasashi-Seizi-Toiu-Gokai

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政府は思いやりがない、優しい政治でない、金を配れどんどん配れなんて意見もやはり止まらないので、現代金融理論を今、この状況で、世界各国が実施するような事態になっている。コロナ渦がおさまったあと、それがどういうように影響するのか、という勘案はなく、ただ、金を配れ、金を配れで突き進んでいる。
 
池波正太郎の小説にも書いてあったが、まず、最高権力者というのはいつの時代も恨まれる、という事だ。これはほぼ例外がない。縄文ユートピアみたいな世界観が受け容れられるのは、「それがかつてあったが、資本主義の発達によってそれが失われた」という神話があるからだ。
 
コロナ自体も勿論怖いが、いわゆる「ケチャップ理論」を進めていく事で、今後何が起きてゆくか、それが僕には怖いなあと思うのである。革命によって貧富の差が縮まるのであれば、現代金融理論を推し進める事で金融システムを破壊し、そしてディストピアの後に新しい世界が訪れる、という、無意識の力学なのかな?とも思う。人は多かれ少なかれ、破滅的な願望を心の中に秘めている。


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