クラウド・ファンディング

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2020年に幾つかのクラウド・ファンディングに支援して、裁判カンパ系以外のものは、全てサクセスしてリターンが戻ってきた。それは非常にめでたいし、どのクラファンの方も誠実で、自分も見る目があって良かった、と思う事しきりである。
  
クラファンは金銭的な支援に対して、金銭的なリターンを得るものではない。場合によっては、金銭的なリターンが上回る場合もあるかも知れないが、そんな花も実もあるクラファンなど相当少ない筈であり、ほとんどが「花」か「実」のどちらかが幾ばくかが帰ってくるという次第である。
  
クラファンは投資ではない。非常に儀礼的な側面があって、例えば新規開店の友人の店に花輪を出す時に、金銭的なリターンは求めないだろう。取引銀行でさえ花を出してくれたりするが、花を出したからああしてくれ、こうしてくれというのは無粋というものだ。
  
自分の資産のうちから、遊びで出せる金額であくまで、大人の遊びというか、いや、子供の遊びかも知れないが、儀礼であるとか遊戯であるとかそういう側面を持つものであり、決して投資ではない。何かのトクを得るためにやるものではないのだ。
  
名誉を満たす行為、名誉が満たされる感情、これはそれぞれのクラファンによって様々である。名誉の感情にも色々な色があり、形がある。もちろん、僕はクラファンというものについて、全てのひとにわかってもらいたいとは思わない。
  
こんなものは、いわば道楽のようなものであって、ミッキーマウスなんてしょせん鼠、ステーキなんてしょせんタンパク質といった虚無主義の方には、理解は難しい。道楽の反対は、虚無である。実利さえ得られれば良いという虚無主義の前に、クラファンという道楽はあまりにも無力なのである。
  
僕は道楽も好きだが、心の中に虚無が眠っていて、実はクラファンなんてくだらないという人の気持ちもよくわかる。だからこそ、苦しい気持ちと楽しい気持ちが両方あるのだ。


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