年金問題

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現代の先進諸国の国家は絶対に破綻しない、
だから「年金問題」が存在する事自体が有り得ない…
といった、強固な信仰があるように思う。
 
政府与党や行政が、年金の持続可能性に対して
ネガティブな見通しを出しただけで、国民感情は
兎も角、ニュースになり、ネットニュースになり、
野党は反発する。
 
そして「アベが悪い」「自民党が悪い」「厚生省が悪い」
となり、そういった犯人探しは、
「子供を産まない女性が悪い」といったところにも
飛び火しがちだ。当然、大騒ぎしている野党や
メディアが悪い訳でもない。
 
年金が持続できるか、できないか、
年金とはいわば「講」のようなものであって、
お金を出し合って助け合うというのが本願な訳である
からして、「講」を支え切れなければ、どんな「講」だって
消滅の危機はある。
 
現代の国家は消滅しない、こういった信仰は、
いわゆる「現代金融理論」のように、国債の無制限な発行
といった理論にも繋がっていく。引くも地獄、引かぬも地獄
であって、池波正太郎の「真田太平記」を読み返しながら、
人間のドラマというものには普遍性がある、と感ずる。
仮想通貨を巡るドラマも人間的であり、こと、人間、という
もの、お金、というもの、これの本質というのは
変わらない。
 
どんな天才でも、人間、お金、これについては本当に
見誤る事たびたびであり、僕のような凡夫はますます
陥穽だらけの、人間とお金の道を、よろめきながら歩いているような
ものである。


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