ウツな気分とうつ病

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ブルーな気分、ウツな気分になるのは誰しもある事だが、
それが持続するとうつ病になってしまう。
だが…社会的要因というか、外部の環境が原因となって
已む無くずっとウツウツした気分になり、それから
うつ病に発展する事もある。
必ずしも本人の気質が原因ではない。
 
さて…。
一時期、SNS等で「誰それはアスペだ」などと皮肉る傾向
があった。それについての僕の考えを書いておきたい。
結論として…。
 
まず、アスペルガーにしろ、そう、うつ病であっても、
精神医学によって定義された症状であるという事…。
機能的な、脳科学的な分析はできるとは言えども、
例えば心臓病であるとか、ガンであるとか、他の
外科的・内科的症状と比べて、機能的に分析する事は
難しいという点を、前提としておきたい。
 
それを踏まえた上で、「アスペルガー」という症状が
存在したとして、彼が、彼女がアスペルガーである、と
認識する以前に、こういう状態を疑った方が良い、という
のを書く。
 
まず、その人が「頭が悪い」という事だ。頭が悪いので
気が利かないという訳だ。次に「育ちが悪い」。単純に
育ちが悪いので、人に気を遣うという事を学習した経験が
ない。「文化が違う」もこれに該当する。こちらが望むような
コミュニケーションがそもそもデフォルトでない。
 
他の可能性として「性格が悪い」。そもそも、性が悪いので、
他人の気持ちなんて考えない、セルフィッシュな性格という
訳だ。「サイコパス」なんて、映画のタイトルみたいな症状を
与えられているが、何の事はない、性格がヒン曲がっている
だけである。
 
「頭が悪い」「育ちが悪い」「文化が違う」「性格が悪い」
これで、ほぼ、多くの「アスペルガー」の症状を説明できる。
精神医学というのは、標準的な人間を設定して、それにそぐわない
人間に症状を与える。あまりにも標準を外れていれば、社会的な生活が
困難であるから、病院に行き、診察と投薬を受ける意味がある。
仮に幻聴が聴こえていても、本人の幸福度が高く、かつ、社会的な生活に
支障がなければ、全く問題なんてないのだ。
 
…と、まあ、これは僕による分析だ。心理学というのは、言わば
作家性による心理学、といった意味合いが強いように思う。
流派が違うという奴です。どんな病気でも、色々なアプローチがある
でしょう?精神病が精神医学、心療内科に基づいている限り、
流派っていうものがあるんです。
 
うつ病にしろ、アスペにしろ、外部の環境を改善する事ができれば
解決する事もあります。それが解決しないから困る訳です。
標準的な精神状態を保つ事は難しい。本質的な意味で、
100%の精神健常者なんて存在しないでしょう?
何を指標にするかと言えば、本人の幸福度と社会的な生活の遂行度合いでしょう。
でも、本人はうまくやっている、と思っていて、社会的立場が安定していれば
そいつは社会的には精神病者でない。そういう人は悪質なパワハラとかDVとかするんですよ…。
 
心理学者や精神科医は、次々に新しい「精神病」を発見しますが、
じゃあ、標準的な人間ってどんなの?あんたらは例外状態ばっかり指摘しますが、
これがまともな人間っていうのはどんなの?
心理学や、精神医学というのは、例外状態を発見する事で、
標準的な人間を定義している訳です。集合の外としての標準的な人間。
何でしょうね、そのあたり、はっきり言って貰いたいですね。
 
いや、医学そのものがそうでしょう。
「病気でない状態」を健康、と定義できるのです。
健康というのは、病気がなければ存在できない。
その医学的アプローチを、心理学・精神医学に持ち込むから、
社会的に受け容れられないだけの人間に、病名を与えていく
事になる…とは、自省しないんですか?諸君は。
ドゥールズが、分裂病は現代の病と言ったのはそういうところにも
あるのかな?
 
しかし、患者の側も反省しなきゃいけません。
僕ら患者は、すぐに「病名」を欲しがるでしょう?
正体不明の病気なんて言われたら、すぐヤブ医者扱いする
でしょう?病名なんていらないんです。
病名を僕ら患者が(≠Doctor)欲しがるのも良くない。
それは社会的に解決していく部分です。
僕らは、病気に名前を付けて貰い、定義して貰う事を欲して
いる訳ですよ!それが自縛的になる運命と理解していながら…。
 
僕ら患者は、「病名」があるなら「治療法」があると考えます。
病名というのは、精神安定剤なのです。病名を告げられるという
事は、タスクを与えられているという事なのです。
病名がわからなければ、何をしたら良いかわからない。
でも、それを不安に思う事自体に、疑問を持っても良いのかも
知れません。人間が何でもわかる訳ないじゃないですか。


この記事について
このページは、2019年3月9日の午前5時45分に最初に書かれました。
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