昔、父が、
「今の芸人には芸がない」
と言っていた。
ある時、僕が、
「芸とは何か、染の助染太郎の
ような芸が芸なのか」
と問うた。
父は、
「そういう事じゃなくて
とにかく芸がない」
と言った。
「この街には文化がない」
という人もいる。
そういう人に、
「それではどのようなものが街の文化なのか。
京都の銀閣寺とか、有名な文化施設がある
ところが文化なのか」
とも、問うてみたい。
芸にしろ、文化にしろ、
「ない」ところに「ある」を見出すものだと
僕は思っている。伝統芸・伝統文化と、
現在形の芸・現在形の文化、というのは、
また、似ているようで異なるものだ。
また、昨今では…。
地域の文化というもの、自然な形ではなくて、
「これが文化でござあい。地域資源でござあい。
写真撮って!インスタ映えするよ!」
と、露骨なプロモーションをする方が
“逆に”受けるような時代になったような気もして、
いやー下品ですあな。
路地裏文化なんてものもあるが…。
それを行政が主導したらおしまいだな、というような
気もするんだな。
スマホのカメラとGPSが観光を変えた、と
ジョン・アーリも言っていたが、
なるほどその通り。
この記事について
このページは、2019年8月30日の午前7時11分に最初に書かれました。
その後も、内容を更新したり、削除したりする場合があります。
古い記事は、内容が古くなっているか、間違っている場合があります。
その場合でも、訂正や修正をしない事もあります。
また、記事は、用語の厳密性に欠き、表記揺れも含みます。
厳密な調査に基づいた記事ではありません。これは筆者の主観です。
怪文章のようなものもありますので、回覧にはご注意下さい。
自分でも、「馬鹿が馬鹿言ってる」と思うような記事もございます。