ラブライブの缶バッチ

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ラブライブで沼津に潤い 缶バッチで売り上げ1億円
 

2016年のアニメ放送から地域の店とコラボして販売している缶バッジの売り上げが、このほど1億円を突破した。

 
商売の基本は「日量り商売」つまり毎日の売上を積み立てて
いくものであり、「経済効果」というのは、全ての店舗の
積み上げであるからして、
「1億円」という数字が、どういう積み上げで構成されているのか、
というのを、推測する試みをしてみよう。
 
派生的に、交通費・宿泊費の「経済効果」も推測してみる。
飲食費や遊興費については、推測するモデルを思いついていないので、
今後の課題とする。
 
Wikiによると放送開始は2016年6月26日。
 
目視観測により、一日の平均来沼ラブライバーは100人と仮定すると、
放送開始日の2016年6月26日から2018年12月31日までが
919日あるため、919*100=91,900人が延べ人数で来たとする。
 
1日平均100人の根拠として、
沼津の聖地 巡って ラブライブ続編公開
の記事より、
 

沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ! サンシャイン!!」の映画が四日、全国公開された。(中略)イベントには二回で計二千六百人のファンが参加した。

 
とあり、普段の来沼ラブライバーの積み上げと、イベントによる大量来訪で、
恐らく100人/日はいくだろう、と思われる。
これが強気の推定なのか、弱気の推定なのかもわからないのだが…。
 
缶バッチの一人あたりの平均購入額は、
1億円/91900人=1088円
プレミアムバンダイの通販価格は1,620円であり、平均と分散を考えると、
まあまあの割合で買われている事はわかる。
もし、来沼ラブライバーがもっと多ければ、平均購入量はもっと少ない事になるし、
逆に推定より少なければ、平均購入量はもっと多い…という事になろう。
 
では、どれくらいの商品力があるのか。
比較対象が適当であるかはわからないが、
日用品の「ティッシュ」と比較してみる。
 
ティッシュの静岡県の消費量は
16箱で833円(こちらのサイトより)。
沼津市の人口は195,986人(沼津市統計)。
833円*195986人=163,256,338円
つまり1.6億円(年間)。
 
ラブライブの期間である919日と合わせてみると、
833*195986*919/365=411,048,149円
つまり4.1億円である。
 
缶バッチが1億円売り上げている間、
日用品のティッシュは4億円程度、売れたと推計される。
缶バッチ1億円という商品の規模感が少し見えてきた。
 
来沼ラブライバーが一日平均100人として、缶バッチの平均が1088円とする。
ホテルの宿泊平均単価は難しいが、トリバコを参照して
2019年1月5日時点で最低価格が5936円、最高は6万円台だが、
年間ホテル平均単価は、こちらのサイトのホテルズドットコムの統計から、15,000円とする。
来沼ラブライバーのうち、10%が宿泊するとすると、15000円*10人=150,000円
延べ人数のうち、10%が宿泊したとすると、
91,900/10*15000=137,850,000円
1億3785万円となる。
 
10%宿泊:137,850,000円
20%宿泊:275,700,000円
30%宿泊:413,550,000円
 
交通費は、平均交通費というのを出すのが難しいが、
東京-沼津の新幹線往復は8,000円である。
これが長距離バスを使えば往復4,320円程度として、
ボリュームゾーンが都内在住と仮定して、8,000円と4,320円の
単純平均で6,160円と仮定する。
 
延べ人数91,900*6160=566,104,000円
5億6610万円と、かなり雑ではあるが、推計される。
 
すると、放送開始以来、平均で100人ずつのラブライバーが来たと
仮定すると、
缶バッチ:1億円
宿泊費:2億7500万円 *20%が宿泊と仮定
交通費:5億6600万円
(参考:ティッシュ市内売上、4億円)
 
あくまで推定であるが、交通費と宿泊費がかなり大半を
占めているであろうと予想される。
一日平均来沼ラブライバーが100人と仮定して、
交通費と宿泊費以外のところで商売をするとすると、
この「100人」(仮定)の財布を奪い合うという図式となり、
ヒット商品と目される缶バッチで累計1億円、
仮定として一人当たり1088円。
そして缶バッチ以外にもグッズは販売されているし、
本稿では推測しないが、飲食費、遊興費も発生する。
 
缶バッチを提携して販売している店舗が
50軒あったと仮定する。
80:20の法則で、上位20%の店舗が
80%の売上を占めていたモデルを考えると、
8,000万円:10店舗 800万円/1店舗
2,000万円:40店舗 50万円/1店舗
となり、1日当たりで見ると
上位20%:8705円
下位80%:544円
となる。
 
缶バッチ1億円の売上というものは、全体の店舗の総計であり、
この仮定モデルで考えると、
上位20%の店舗であれば8705円/日の売上、
下位80%の店舗であれば544円/日の売上が予想できる。
 
しかも、実際はヒエラルキーがあり、グラデーションも
あるだろうから、
駅前のラブライブカフェのような大型店舗で、
集客力もあるようなところが、上位の売上を
占めているだろうと予測されるので、
この「1億円の缶バッチ」の争奪戦は、大変に激しいもので
あっただろうと思うのである。
 
僕は、ラブライブというものに対して懐疑的なので、
少し厳しく数字が出てしまったかも知れない。
ただ、街をあげてラブライブを応援しようというなら、
こういう厳し目の数字であっても、関係者にだけでも
提示してもらえれば、もう少しやる気が出たかな?
と思わないでもない。
 
「世界一元気な沼津」まちづくりリーフレット
 

 沼津市では「世界一元気な沼津」の実現に向けて、まちづくりの主役である市民の皆さんに対して積極的に情報公開することにより、市政に対するご理解をいただきながら、わくわくするような元気なまちづくりを進めています。
 そこで、市民の皆さんに、まちづくりへの関心を持って積極的に参加していただくため、市政の基本的な考え方や主要施策、力強く活動する団体等について、3回に分けて紹介します。
 なお、このリーフレットは、広報ぬまづと同時に各世帯に配布しました。

 
フレーズよりも、具体的な数字である。
売上が500円/日増えるとか、時給が50円上がるとか、
具体的な数字の積み上げなくして、ただ「世界一元気な沼津」
ぶち上げるのは、何か市政がヤケクソになっているような気がしてならない。
 
上の方で決めたフレーズを、現場で実装して、
こうしてテキストで配信されるという、
この空しさ…。
広報ぬまづのイベントの紹介が、ポエム的になっていたのも気にかかるのである。


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