ネットニュースを読み尽くしてしまって、
Twitterもチェックしたが、あまり面白くなく、
ピエール瀧の公式サイトをチェックしてみて、
改めてこの人は面白い人だな、と思った。
僕は会社クビになったり、色々あったので、
どうしても「堕ちてしまった人」に惹かれる部分が
ある。本当に堕ちてしまって怖い人というのは
正直、難しいが、ピエール瀧ほどの人であるなら、
ASKAのように復活する事はできるだろう。
ASKAを前例にすると、ASKAの場合、執行猶予期間が
過ぎた時点で順次、出荷と配信が解禁されていった。
ASKAは映画関係はなかったので、また違うやり方があるかと
思うが、恐らく、ピエール瀧氏はかなりゲロしてしまって
いるから、この「執行猶予期間」をファンは待たないと
いけない。
20代の頃からやっていた、などと、随分、正直に
答えているな、と思った。その辺は誤魔化しても問題ないかと
思う。黙秘権もあるし…。
だが、かなり正直に話している感触を受ける。
かなり語っているように漏れ聞こえてくる。
それについて思う事が、以下。
ピエール瀧のテキストを読んでいて、煙草について書いた
記事があった。「喫煙は緩慢な自殺」というような内容
のフレーズがあった。ピエール瀧は、コカインや大麻、
そして煙草も含めて、「緩慢な自殺」をしようとしていた
のかも知れない。ドラッグそのものより、ドラッグに対する
向き合い方が彼なりの美学であったように見受けられる。
ビートたけしは、かつて、バイク事故を振り返って
「あれは自殺だ」と言った。ピエール瀧は、また違う美学で、
いつか捕まるかも知れない、と思いつつも、緩慢な自殺を
しようとしていたのではないか…。
そうだとしたら、どんなに法や倫理を訴えても、
この種の人の麻薬犯罪を抑止する事はできるのだろうか。
更生は可能にしても…。
これまで足が付かなかったのは、とてもスマートなやり方を
していたのだろう、と思う。それは褒められた事ではないが、
役者としては、これまで世間をしっかりと騙してきた訳であり、
やはりトリックスターだな…と思う。
その演技が終わったので、全部ゲロして終わる、それが
ピエール瀧の美学なんだと思う。
それこそ、ある種の映画というものが、人間の悪徳、犯罪を、
美学として描写しているので、そこに難しさはある。
病気でない人が健康であるように、悪徳のない人が善人で
あるのだから、悪徳を描写する意味というのはある。
去年の年末、ASKAのビルボードコンサートに行ってきたので
あるが、その時ASKAは声をやられていて、もうデスメタルみたいな
声だったんだけど、ファンが統制が取れているというか、
信心が凄い。揺るがないんだよ。
一度は堕ちても、犯罪というものに対して、ちゃんと向き合えば、
ファンは帰ってくる、と僕は思った。
麻薬についての法律というのは面白いもので、昔はアヘン戦争なんか
あるって習いました。阿片窟っていうのもあったりして…。
古くは宗教儀式なんかに使われたりもして、医療用大麻なんて
ものもある、本当にアナログで不思議なものなんです、なんですけど、
現在の日本、世界の多くでは犯罪、若しくは治療の対象です。
ピエール瀧も面白いな…。
と、まあ、褒めたところで、報道されているところでは、
大変な損害賠償がある可能性があると聞く…。
ゾゾの社長じゃないと簡単に払えない額であるからして、
麻薬をやるのは犯罪であるが、せめて、彼の人間性というのは
それでも良かった、いや、少なくとも、大衆の一人として、
これまで良い夢を見させてもらった…と思う。
前のエントリーで、電気グルーヴはどうもあまり好きじゃない、
というような内容の事を書いたが、それはそれで本当、
僕も学校行く前にポンキッキーズを見ていた、それも本当、
ただ、チャゲアスとかを茶化したりするから、そこが
あまり好きじゃないんです。それだけ。
僕が最初に買ったCDはシャングリラではなくて、久保田利伸なので、
こういう、ネチっこい感じの歌が好きなんですよ。
本当は好き。でも、複雑な気持ちもある。麻薬と関係なく。
それが何なのかはわからないけれども…。
そういう距離感があるからこそ、結構、冷静に、
こんな風に文章にできる訳であって。
この記事について
このページは、2019年3月17日の午後8時13分に最初に書かれました。
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