「がんもどき理論」で知られる近藤氏の
いわゆる「近藤理論」に弊害はあるか、という事に
ついて考察したい。
現場の医師において、「近藤先生の本を読んだので
がん検診をしませんでした」という患者が現れ、
その患者が早期発見していれば何とかなった、という
ケースがあったとする。
専門家と一般人というのは、情報の非対称性がある。
医師と患者は、非常に非対称性が強い。
近藤理論以降、がんの死亡率が高くなった…という
話は聞かない。これは患者の選択の問題であって、
近藤理論で救われた人もいるだろうし、騙された、
と思う人もいるだろう。
反ワクチン運動のように、統計上、有意でなければ、
近藤理論の批判は自由だが、封じ込めるのはいけないと
思う。
もう一点、「こういう因子をもっている人はこういう
病気になります」というのがあり、それが、チェックポイント
方式や確率で表現される問題がある。
まず、あらゆる統計というのは、統計を作る側と
見る側で情報の非対称性があり、それを読み解くには
専門性が必要になる、という事だ。
医療統計の前に、生のデータがある。生のデータであるが、
既にカルテに記載される前に、捨象されたり、丸められたり
している。バイアスもある。
統計する時点でも捨象されるし、丸められる。若しかしたら、
収集していない因子が、正の相関になったり、負の相関に
なったりするかも知れない。人間の体は複雑系といわれる。
因子とリスクに関しては、「病気」と「治療」、双方に
関わってくる。例えば手術のリスクを低く見積もって、
発病のリスクを高く見積もった場合、治療をする事で
かえって病気が悪化する場合もあるだろう。
つまり、手術の合併症を発症する場合だ。前述したが、
私の父は心臓のカテーテル手術?バイパス手術か?
その後、脳梗塞の合併症を発症したが、心臓の手術を
した病院は、その情報を収集していない。
合併症の確率は5%程度と言われていた。
まず、投薬でも、手術でも、医師と患者の信頼関係があり、
不安が少ない方が成功する。不安が少なければ、投薬や
手術に対して心身のストレスが減るからである。
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このページは、2019年8月24日の午後6時00分に最初に書かれました。
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