コイン収集の道

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このブログでは、自分の事を掘り下げて、振り返ってみようと思っていて、
その真っ先のテーマに思い付いたのが、コイン収集であった。

コイン収集というものが、今では自分のアイデンティティになっていて、
他人には殆どその話をしないし、コレクションだって、家族にすら
見せた事がないのであるが、
こう、内々に秘めたる情熱である。

祖父が、記念乗車券を集めていたという話を後になって聞き、
やはり、血は争えぬ。

話は、小学生の時分からの事である。
当時、父親が、団体の旅行で海外に年一度ぐらい、行っていた事があって、
どうしても残る釣り銭のコインを、持ち帰ってきてくれた。

それがだんだん、何か国にもなってきて、
家に残っている海外のコインを全部くれたので、
お菓子の箱に入れて、コレクションしていた。

それは小学校~中学校ぐらいの時である。

しかし、高校生ぐらいになって、いや、高校受験ぐらいの時から、
コインを眺める、という熱が明らかに冷め始めた。

コインを集める、とはいっても、父親や姉など、海外旅行の釣り銭を
貰っていたので、自分で買い集めるわけではないのだけれども、
たぶん、親に対する反発心であるとか、
子供の頃の趣味は捨てたい、というあたりの気持ちだったのだろうと思う。

高校の時分の考えは、世間もまだ狭いし、コイン収集なんて趣味を持つ
同級生も居ない、自分が子供の頃にコインを集めていたのだから、
コイン収集というのは、ガキの遊びだと思い込んでいたように思う。

また、資本主義の象徴である貨幣に対する反発心もあったのではないだろうかと
今になって思う。高校ぐらいの時、自分は、ある部分は潔癖になり、違う部分は
非常にだらしなくなっていく時期でもあった。

大学受験というものも大きく影響していると思う。
未だにコインを集めているなんて父親に言ったら、何を遊び惚けているのだという
言葉が返ってくるに違いなかった。
自分は、勉強しているという体裁を取る事に必死だった。非常に愚かである。

もし、高校の頃、地元のコイン・ショップを見つけていれば、
そしてその時、中国の銀錠を買っていれば(当時は安かった)、
後で相当な価値になったのだが、
高校の時の自分は大馬鹿なので、そんな選択はできなかっただろう。

コインを捨てる事もないので、そのコレクションは、部屋の奥の方に
そのままになっていた。
その余裕のなさが、大学受験の失敗にも繋がっていくのは、皮肉な事だ。
ここまでが、コイン収集の第一期である。

14歳ぐらいで熱が冷め、再び熱を持ってくるのは、
27歳ぐらいになってからだと思う。
特にきっかけになった出来事はないが、
一旦、火を落とした焚火の跡が、再び熱を持ち、
火が付くように、自然な感情と形で、それは再開された。

父親の、自分に対する干渉がなくなった事も影響しているのではないか。
今更、何をしようと、勝手である。
四当五落だの、克己勉励だの、何が何でも勉強だの、
もうそんなものはNO、NO、NO。

父親の病魔の時限爆弾が、秒針を刻み始めた頃、
自分は、再び、コインに興味を持ち始めた。

ある程度、自分のお金が自由になり始めてきた頃で、
「この海外のコイン、どれぐらいの価値があるんだろう」
と思い、市内にコイン屋があるのを知り(検索した)、
そこに査定に行ったのであった。

案外、そのコイン屋は近くにあった。
ガード下を抜けて、高校の時に通っていた予備校や、
塾講師のバイトをしていた大通りに、その店はあった。

査定の結果は、海外のお土産としての、普通のコインは、
まあ、全然価値がないよ、という事であった。

それから、その店で、少しずつ、コインを買うようになった。
初めて買ったコインは?覚えていない。そういうところは感傷的でないのか、
覚えていない。たぶん、何かの銀貨を買ったと思う。

銀貨、というものが、昔話の中の話だと思っていたものが、
数百円から、数千円で買える、という事を知る。
小学生の時分、世界名作劇場のような本を読んでいた時期があり、
銀貨、金貨というものに対する幻想は、30近いその時の自分にも
しっかり残っていたわけである。

その幻想に、一気に火が付いた。
燎原の火の如く燃え上がった。

それでもって集めまくった。
海外のコイン、海外の銀貨が好きだった。
アベノミクスの株高もあって、ちょっと銀貨を買うぐらいには
苦労しなかった。

そのうち金貨も買うようになる。
小判も買うようになる。
東京の、違う店にも行くようになる。
ここまでが、コイン収集の第二期。

しかし、段々と、知識を深めていくうちに、
「現代コインってあまり面白くないじゃない」
「日本のコインとかどうでも良くないですか」
コレクションに対する考えが変化してくる。

東京の、某所にある、老舗のコイン屋があって、
そこにあるコインは、まさに、中世のコインや
珍しいコインで溢れ、夢のような場所だった。

そこに通ううちに、今までの自分のコレクションは
何だったんだろう、と思うようになる。

日本のコイン収集家と言えば、やれ円銀だとか、やれ穴銭だとか、
ふるくさ~い感じがして、嫌になってきた。
(それでも、日本では、まだまだ、日本のコインを集めるのが主流)

小判なんて、最初は珍しいと思っていたけれども、
市場を長く観察していると、まあまあ、結構出てくる、
決して一生、手に出来ないものでもない。

日本の近代貨でも、旧二十円金貨や試鋳貨等々、
珍しいものはあるにはあるが、
値段の割に、有難みがない、そもそもの原点である
「世界名作劇場で海賊が集めているような珍しいコイン」
といった、まあ漠然としたイメージではあるが、
そこからの乖離を、自分のコレクションに感じ始めた。

皇朝十二銭にしろ、円銀にしろ、後付けの夢であって、
そもそも、海外のコイン、それも古いコインに、自分は夢を
持っていたんじゃないか…と、強く思うようになる。

そいでもって、その老舗のコイン屋で、大幅にコレクションを
売却して処分し、そのうちの半分で長期の米国債を買い、
残り半分で、珍しいアジアの金貨(名前は伏す)を購入する。

米国債を買ったのは、その時金融市場が悪かったからだ。
コインの持ち高自体を、圧縮しようと思った。
厳選していこうと思った。

だいたい、コインは価値の減衰がないとは言え、
金利の付くものではない、価値の上昇によって初めて
利益を得られる(ゲイン・キャピタルと言うのだっけ)
性質のものである。

アベノミクス相場に、段々乗り切れなくなり、
コレクションの身を切った、というのも、
コレクションの入れ替えの理由の一つになる。

その珍しいアジアの金貨は、大福をちぎって小さく丸めた
ような形状、石ころのような形態で、魚が陽刻されている。
日本にも殆ど入ってきてないのではないかという事だった。

それから少し、オークションにも参加したりしてと。
現在までがコイン収集の第三期である。
まあ、第二期と第三期は同じかもわからんが。

コイン収集に加えて、第二期ぐらいから、切手収集も始めており、
まあだいたいが中国の切手が主。
紙幣も、中国の紙幣を中心に集めている。
根付も少しやってる。象牙のものは手放し始めているけれども。

だが、やはり、コインが一番、収集性、保管性、換金性等々のあらゆる面において、
優れたコレクション・ジャンルであると思っている。

これからの行動としては、オークションで小物のコレクションを売却し、
それを貯めて、あるコイン(大物)を買おうと思っている。
思いの外、オークションでの価格が良好だったので、
これなら、店舗で買い取りしてもらうより、断然、有利な価格になる。

そうだ、リトグラフや浮世絵も少し集めていたけれども、
それも、少し処分して、換金しようか。
絵なんて、残されたところで、困るだろうから。

もし、自分が急死したら、このコレクションはどうなるだろう、と考える。
売り場を間違えれば二束三文になってしまうだろう。
まあ、それはそれで良いんだけれども、
自分は独身なので、このコレクションを譲りたいという人も居ない、
どうなっちまうんだろうとも思うが、
それならいっそ、物凄く、珍しいものを残していきたい、とも思う。

コレクションは定期的に整理していきたい方で、
まあ結局、一年もずっと眺めれば、言葉は悪いが、飽きてしまうものもある。
こうやって選り抜いていく事で、自分だけのコレクションが出来上がる。

もう少し早く、コレクションの熱が戻るのが早かったら、
中国のコイン等も、もっと安く入手できたのだが、
今から考えれば、大学の時の自分は、阿呆、うつけだったので、
まあ、まともな判断はできなかっただろうと思う。

大学生だったからバカだったのか、病んでいたからバカだったのか、
まあ、それはともかくも、
物欲があるうちは、元気でいられる気がするのである。

以上、振り返ってみたが、
だから何なんだ、という気がしないでもない。
いざ、文章を自分に書かせてみると、自分は文章があまり上手でないなあ
とも思いました。


この記事について


このページは、2017年4月18日に最初に書かれました。
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厳密な調査に基づいた記事ではありません。これは筆者の主観です。
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