うつ病にかかった事がある人ほど、うつ病を克服したという
体験をもってして、うつ病を語る傾向にある。
まず、これは良い傾向であるという事。
うつ病を語る事自体は良い事だ。うつ病は主治医や家族
だけでなく、本人の意欲も重要だからだ。そして、
寛解した人が、自身の病歴を振り返って何か意見を
言う事は本人にとってとても良い事だ。
うつ病に対する精神療法的なものが、決して、万人にとって
一様ではない、という事は知っておいても良い頃だと
思う。「頑張って、と言ってはいけない」これも良く聞く
話だが、ある種の親密な、血縁関係において、何かのタイミングで
それを言う事は必ずしもマイナスではない。
性格とか、経済力とか、季節とか、時代とか、色々な背景が
影響しやすいのが、うつ病や、精神病というものである。
「肉体的に体を疲れさせて寝てしまえ」というのも、恐らく、
軽度のうつ病、もしくは、うつ病未満の「うつ状態」の人に
対しては有効な場合もないとは言い切れない。
つまり、あらゆるアドバイスは、よほど反医学的であったり
反人間的でない限り、メディアで主張する事は構わないし、
結局、うつ病の本人が、「これは良い…」「このやり方は良い…」
と思えるやり方を採用するしかない。
うつ病の寛解に、何が利くか、という、法則がある訳ではない。
ワイドナショーを見たが、武田鉄矢は、そんなに愛のない言い方を
していただろうか?武田鉄矢は、そのやり方で自分は立ち直れた、という
体験談を話しているだけであり、それを押し付けている訳でもないのに、
それを斬って捨てるのはどうかと思うのある。
金八先生、水戸黄門の役者が主張しているから、多少、説諭的に
聞こえるかも知れないが…僕は金八先生、あまり見てないから。
うつ病に対するベストなアドバイス、プロセスというものが存在するか?
あるとしても、その本人にとってその法則が有効である、というだけで、
性格の問題もある。…という、一歩進んだ、俯瞰的なうつ病の理解を
してもらいたいものだが、カジサックもダルビッシュもそれを
認識されていないのかな、と、少し気がかりである。
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このページは、2019年8月4日の午後7時18分に最初に書かれました。
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