都市設計の思想とアイコン

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「アニメにはまちおこしの力なんてない」
2017年08月04日
 

どちらにしろ、・コンテンツ主導の地域振興 による需要の急増に対して、
店側が対応できてない気がする。
アニメ効果でプラスにしなければいけないところが、
これでは本来の需要をマイナスしてしまう諸刃の剣になってる。

 

・人手不足
どうやら、サンシャイン!!のブーストを得てるのに、
沼津の歯車が上手く回転してない理由はここにありそう。
恐らく旅館も手を抜いてるわけではなく、
増えすぎた需要に翻弄されていると考えた方が正しんだろうね。
タクシーも好評ではあるけれど、それを効率良く動かせるほど人員がそろってない。

これは沼津に限らず地方全体の問題だと思うんだけど、
人員が流出して、金銭の流れも都市部に集中してしまって……結果、地方が弱ってしまう。
その中にあって今回の ・コンテンツ主導の町おこし は、、
人を呼び込むことは成功しているけれど、需要に対する受け入れ体制が間に合っておらず、
結果としてサービスの、品質の低下を招いてしまっている。
また、オタクの質も良くなくて、地元の人々の反応もまちまちになってしまっている。
……非常に惜しいね。

 
劇場版BD発売中! 今あらためて「大洗」と「ガルパン」を考えるガルパン杉山P「アニメにはまちおこしの力なんてない」
2016年08月06日 17時00分更新
 

杉山 まあ、そうですね。火が点きやすかったと思うんです。皆困っていたというのはありますから。そうしたら意外と面白くなってきて、ファンもマナーの良い人たちだし……というすごく良いスパイラルで上昇気流ができたと思っています。それを作ったのもやっぱり地元なんですよね。

 町内にキャラクターのパネルを立てて、ファンに探してもらう「ガルパン街なかかくれんぼ」というイベントがありましたが、これも我々ではなく、商工会発案なんです。このイベントによって、それぞれのお店がガルパンというものを意識し始めて、店頭に立てたキャラクターを通じてファンとコミュニケーションもできるようになると。この導線の作り方は見事でしたね。

 だから、わたしはホントに、アニメをポンと持ってきたらパアっと町がどうにかなる、なんて夢見るのは止めたほうが良いと思うんですよ。

 

―― その後、あんこう祭で予想を超える人数が押し寄せたり、最近では劇場版の興収が15億を超えるに至りました。

杉山 昨日で19億を超えましたね。
※記事公開日現在、興行収入は22億超。

―― そういった効果といいますか、数字は評価として高いわけですよね。最初は想定されていなかったとはいえ。

杉山 振り返ってみれば効果はすごく大きかったとは思うのですが、最初に町の方々と約束したのは経済効果の話は一切止めましょうということです。だから今でも正式にどのくらいの経済効果があるのですか、と聞かれれば「いや、測っていないのでわかりません」という答えが返ってくると思います。

 我々は経済効果に変えるためにやるわけではないので、そこは絶対に踏み外さないようにしましょう、と。「コンテンツには必ず終わりが来るので、コンテンツにばかり寄りかかっていると、なくなった途端また元に戻っちゃう。次に皆さんがやったほうが良いことは、いま来てくれているお客さんに“大洗のファン”になってもらうことですよ」と、町長にも直接言っていたんです。

 
祝!Aqours紅白出場シールを市内事業者の皆さまにも配付します ※ご好評につき受付期間を延長しました!祝!Aqours紅白出場シールを市内事業者の皆さまにも配付します ※ご好評につき受付期間を延長しました!
2018/11/28
 

本市では、「Aqours」の紅白歌合戦初出場を祝して、市役所本庁舎及び出先機関に勤務する職員が出場お祝いシールを身分証明書ケース等に貼り付け、また同デザインのステッカーマグネットを市公用車に貼り付けます。

★オール沼津でお祝いの機運を高めるため、このシールを市内で希望される事業者の皆様にも下記により配付しますので、ぜひお申込みください。

 
「ラブライブ!」声優ユニット紅白出演 沼津市“聖地”PR一丸
(2018/12/22 08:49)
 

アクアは市のPR大使「燦々(さんさん)ぬまづ大使」を務め、劇場版が公開される1月4日には市民文化センターでの舞台あいさつも予定している。市の担当者は「年末年始を沼津で過ごすファンも多いと聞いている。官民一体で盛り上げを図りたい」と話している。

 
「経済効果」についての考えは、以前、このブログで書いた。
ラブライブの缶バッチ
 
映画も一応見た。
ラブライブ・サンシャインのリアリティ
 
最近の傾向として、
ラブライブ・サンシャインというものを中心に、
沼津の都市設計の思想が構築されているように思う。
 
街ぐるみで、沼津を
ラブライブ・サンシャインのテーマパーク化しよう、
という意志は確かに感じる。
 
この街、沼津が本当に必要としていたのは
「アイコン」だったのだろうか。
地方都市は「アイコン」を必要としているのだろうか。
 
いっときブームだった「ゆるキャラ」も
街のアイコンだ。
成功したアイコン、失敗したアイコン…。
 
「ラブライブ・サンシャイン」というアイコンは、
沼津に定着するだろうか?
ライセンス契約が終わったとしても、
人々の心に、沼津=ラブライブ・サンシャイン
というアイコンを想起させるのは、自由だ。
 
例え、出発点はマーケティングや
プロモーションであったとしても、
この「ラブライブ・サンシャイン」というアイコンが
沼津に定着し、熟成し、枯れてなおそこにあるなら、
…。
 
僕がラブライブに感じるイメージは、
個人的な感情に基づくものだ。
それは…
既にどこかで書いた。
だから、ポジティブなイメージをこのアイコンから
感じる事は、残念ながらできない。
 
実際に映画を観てみると、
単なるイラストレーションから受けるイメージと
また違うイメージがある。
僕は、この手の美少女アニメーションに、端的に言えば
虚無を感じる。
どうしようもない、やり切れないような虚無を感じる。
美少女が他愛もなくはしゃぎ、アニメーションの中で
躍動すればするほど感じる虚無感だ。
 
しょせんアニメの美少女に夢中になれない、
しかし夢中になっている人たちがいる、
その状況からくる虚無感…。
 
かつては日陰者だった筈の「美少女アニメ」が
少なくとも大人への反逆だった筈の「美少女アニメ」が
敢えて言おう、暗い青春の伴走者でしかなかった筈の「美少女アニメ」が
まちおこしのアイコンになってしまった絶望。
「美少女アニメ」なんか歯牙にもかけなかった
大人たちが、いざ、ブームになって
クールジャパンのお墨付きを得たら途端に
飛び付いて…。
 
再び、宣言する。
僕は敗北した。
僕の中のアニメーションは死んだ。


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